【悪用厳禁】親にお願いを聞いてもらう確率を倍増させる5つの方法。

親にどうしてもお願い聞いてもらいたい人「うちの親は厳しいし、お願いごととかいつも聞く耳も持ってくれないんだよなぁ。お願いを聞いてもらえる確率を上げる方法とかないかなぁ」「特に今お願いしたいこともないけど、親が普段からお願いを聞いてくれるようになる方法とかないかなぁ。」
こんな方のために、この記事では「お願いを聞いてもらえる確率を倍増させる方法」を5つ紹介していきます。
この記事を読み切った方は、間違いなく親にお願いを通すマスターになっているはずです。
友達、顧客、赤の他人、全てに使えるテクニックをご紹介しているので、親以外にも十分効果があります。
参考文献として、アメリカの著名な社会心理学者ロバート・B・チャルディーニさんの著書、”影響力の武器”を参考にしています。
伝説的な名著ですので、効果も信頼性も高いかと思われます。
本記事の内容
それでは早速紹介していきます。
大きいものから見せる

- 親が大きな買い物をした後は、欲しいものを買ってもらえる確率が上がります。
- あなたに欲しいものが複数ある場合は、必ず値段の高いものから見せてください。
例えばなのですが、皆さんに考えていただきたい問題があります。
次のAとB、どちらの方が冷たく感じるでしょうか?
A 手をお湯につけてから、10℃の水に手をつける
B 単に10℃の水に手をつける。
同じ10℃の水に手をつけるのでも、先にお湯に手をつけたAの方が、10℃の水を冷たく感じます。
なんとなくわかる話ですよね。
これを心理学では知覚のコントラストと言います。
大きなお買い物の後はお財布が緩くなる
僕たち学生にもあてはまる話ですが、
普段は気にするような数百円、数千円の値段の違いを気にしなくなるのはどんなときでしょうか?
ずばり、大きな買い物をした後や、そのついでの時です。
普段なら必ず気にするような値段の差も、大きな買い物の後では気にしなくなることが非常に多くあります。
Nintendo Switchのついでにコントローラーも買う時、二つのコントローラーの値段の差が1000円だったらどうでしょう。おそらく多くの人が、「たった1000円」と考えてしまうのではないでしょうか。
数万円するNintendo Switchを買ったがために、1000円の違いがとてもちっぽけなものに見えてしまうという知覚のコントラストです。
これが大人の買い物となると数千円、数万円でさえちっぽけなものに見えることがあります。
そのタイミングで欲しい物をせがむのです。
大きなお買い物をした後というのは、大人も子供も金銭感覚が狂う催眠状態に近いのかもしれませんね。
少ない機会かもしれませんが、覚えておいて損はありません。
見せるなら高いものから
知覚のコントラストに基づいて考えれば、欲しい物を見せる時には高いものから見せるべきだとわかります。
安いものから先に見せてしまうと知覚のコントラストが働いてしまい、次に見せるものが実際の値段より数段高く思えてしまいます。
先に親に与える

「自分のお願いを通してもらおうと思う前に、先に与える。」
心理学では「返報性」と呼ばれるルールに基づいた方法です。
人間の深く持っている基本的な性質で、名前はなんだか小難しそうですが簡単にいうとこんな感じ。
- 友達から誕生日プレゼントを貰ったら、その友達の誕生日には自分もプレゼントをあげなければならないという気持ちになる。
- インスタ やTwitterで友達からフォローされたら、あまり興味がなくてもフォローし返さないといけない気持ちになる。
- 近所の農家の方から野菜をお裾分けしてもらったら、自分の家にも何か返せるものがないか探してしまう。(田舎の方にしか共感してもらえなそう。)
要は、相手から何か良いものを受け取ったら、相手にお返しをせずにはいられない気持ちになること、これを返報性のルールと言います。
どのように利用していくのか
帰りがけに親の分もデザートを買ってきてあげるなど、小さなことで良いです。返報性のルールは、「相手が恩義を感じることを相手にする」こと。
嬉しいことをされたら、頼みごとの一つくらい聞いてやろうなんて気持ちになりますよね。
ただし、「お願い聞いてもらいたいなぁ」なんて邪な心を持って相手の喜ぶことをしても、あなたの親ですから気付かれます。
変な企みは意識せずに、単に相手を喜ばせるためにやって、そのお返しとして自分のお願いを通してもらおうくらいの気持ちが良いです。
お手伝いを普段からやっている素晴らしい方は、気が付かないだけですでに返報性が働いています。
やっていない方は、普段からやっておけばこういった時に有利になるかもしれないので、やっておくことをオススメします。
捨て駒戦法

手順は簡単です。
はじめに、断られること前提の難しいお願い(捨て駒)をします。
当然ですが、親はそれを断ります。
そこで、こちら側から「じゃあ〜は?」と一歩下がった案を提示します。
この妥協案の部分に、本当に通したいお願いを持ってきます。
すると、「しょうがないなー、それなら〜」と親も一歩下がって承諾してくれるのです。
これは正直かなり効果大だと思ってます。先のお願いは、後のお願いを通しやすくするための捨て駒のような役割ですね。
ポイント: 大事なのはこの順番です
- 相手に一度断らせる
- 譲歩する(要求を下げる)
- 相手も譲歩する(承認する)
実例
例: 友達と遊びたいが、親に勉強しろと言われそう。
息子「コロナで修学旅行亡くなっちゃったしさ、今度◯◯の家でお泊まり会しちゃダメ?」(←断られること前提の難しい捨て駒お願い)
母「あんた遊んでないで勉強しなさい!」
息子「えぇお願い。じゃあ午後遊ぶだけなら良い?」(←本当に通したいお願い)
母「えー、しょうがないわね。」
これで成功です。
この通し方であれば、
1. 難しいお願いを拒否させる。
↓
2. 自分が一歩下がるお願いをする
↓
3. 親も一歩下がってそのお願いを承諾する
といった流れが出来上がってますよね。
もしここで捨て駒お願いを使わずに、午後遊ぶことだけをお願いしていたら親は「遊んでないで勉強しなさい!」と言ってきそうです。
これは、先ほどの返報性のルールの発展系です。
相手が一歩引いたのに対して、自分も一歩引かなければという気持ちになる譲歩の返報性です。(興味ある方だけ覚えて)
実はこれ、先ほど紹介した知覚コントラストの原理も効いています。
先に難しいお願いを提示することで、後のお願いがより簡単なお願いに見える、というコントラストです。
泊まることに比べたら午後遊ぶだけなんてちっぽけに思えてきますよね。
返報性の力と、知覚コントラストの力の組み合わせでさらに確率をあげたこの方法は、恐ろしいほどに強力です。
親の性格を褒める
「さすが優しいお母さんだね!」「物分かりの良い父親を持ってよかった!」
本心から、こういったセリフを生活の節々で親に伝えるということは長期的に見て有効です。
目先のお願いだけでなく、普段から何気なくする多くのお願いの確率にさえ影響をもたらします。
なぜこれが有効なのか。
人間は、基本的に自分が思う自分に対するイメージと、他人から思われる自分に対するイメージの二つは崩したくありません。
そのため、多くの場合それに沿った行動をとってしまいます。
「自分は優しい人だな」と思っていたら、その考えに反しないような生き方を心がけますし、他人が自分のことを「〇〇さんは優しい人だよね」と評価してくれていればできるだけイメージを崩さないように行動します。
そのため、普段から両親に「優しい」「物分かりが良い」「子供のことを十分に考えてくれている」などといったことを伝えておくことで、いざ子供からお願いをされた時にそのイメージを崩したくないという気持ちが働くでしょう。
ちょっとしたアドバイス
最後にちょっとしたアドバイスを二つほど
- お願いごとはラインより対面の方が圧倒的に通りやすい。(とある実験では約26.7倍変わったそうです)
- 理由は必ずつける。
当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、これらはあるとないとでは極端に確率が変動するので忘れないようにしてください。
メンタリストのDaiGoさんもYouTubeで紹介されています。
まとめ
以上が親にお願いを聞いてもらう確率を倍増させる方法でした!
納得していただけましたでしょうか?
少しでも、「使ってみようかな」と思っていただける方法がありましたら幸いです。
お手伝いや親の性格を褒めることなど、今現在お願いごとがなくても、将来自分のするであろうお願いの確率を高めることは今からできるので少し意識してみてください。
他の記事でも、「学生も使える心理学」など、僕と同じ学生の方に向けて情報を発信して行くので、 ぜひ他にも色々参考にしてくだされば嬉しいです!!
本日ご紹介した方法と心理学の多くは、「影響力の武器」本を参考にしました。承諾を引き出すための人間の根本の性質の理解などが細かく書かれており、僕はメンタリストのDaiGoさんが絶賛していたので買ってみました。